固定資産の注意点
貸借対照表の資産の部に掲載されている売掛金・受取手形・棚卸資産などは、換金価値はあるのですが、額面どおりの価値が100%あるとは言い切れません。
売掛金や受取手形は取引先が倒産した場合は、回収できなくなる可能性があります。
棚卸資産も、正価で売れればいいのですが、不良在庫が含まれている場合は、記載されている金額の価値がない場合もあります。
資産の部の固定資産の項目は非常に曲者です。
例えば備品を100万円で購入してきた場合は、貸借対照表の固定資産の部に備品1.000.000と記載されますが、この備品を質屋に持って行っても100万円で買い取ってくれる可能性は非常に少ないです。
さらにややこしく、会計上で減価償却と呼ばれる作業で費用計上しなければいけません。
これは、先程購入した備品100万円は、時間と共に陳腐化していくので価値が減っていきます。それにともない、会計上では何年かにわたって備品の100万円の資産額を費用化しなければいけません。
この作業を減価償却といい、この費用計上の作業を毎期行っていき、会計上では最終的に価値がゼロになります。
例えば、購入した備品を10年で均等に償却すると決めたら、100万円を10年で最終的に0円に費用化するので、この備品の価値は1年で10万円ずつ下がっていくことになり、帳簿上では購入から1年たてば90万円になることになります。
しかし、先程言ったように1年たった備品を質屋に持っていっても90万円で売れる可能性は非常に低いです。
つまり、固定資産に建物や備品や機械などの項目の金額は、その金額分価値があると言うわけでなく、今後、何円償却して費用計上しなければいけないかが記載されているだけですので注意が必要です。