負債の部には2つのタイプがある
貸借対照表の貸方にある「負債の部」を見ていきます。
負債と聞くと、お金の支払いが発生する項目で、金額が多ければよくないと感じます。もちろん、借金をいずれ返さなければいけませんので、あまり大きな額の負債があるのはよくない事です。
しかし、負債の部を見て負債が多い=駄目な会社と簡単に決めつけては、その会社の本当の姿を見ることはできません。資産の部と同じように、負債の部もタイプによって2つに分けられるからです。
1. 借金
負債の1つ目のタイプは、買掛金や借入金、社債などのいわゆる借金です。これらはいずれ返済しなければいけないものですので、額があまりにも大きくなると危険です。
2. 費用の見越し計上・利益の繰延
負債の2つ目のタイプは、引当金や前受収益などです。引当金とは、将来発生する可能性が高い損失に対して前もって費用を積んでおくものです。前受収益とは、まだ提供していないサービスの対価を前もって受け取ったものです。
引当金は将来のリスクに対する備えで、前受収益は将来の利益の繰延ですので、負債は負債でも買掛金などとは違います。
負債は投資家にとって必ずしも悪いものばかりではありません。上記のように負債の部を見る時には、負債を2つのタイプに分けて見る必要があります。
資産が多いから、負債が少ないから、といって良い会社だとは必ずしも言えません。